自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

職人の世界のリアルを伝えて、価値観を変えていく

昨日、トークショーに登壇させていただきました。



人前で話すことが苦手で、数年前は社内の忘年会の司会ですら緊張で頭が真っ白になっていたくらいなのに、さまざまな場所でプレゼンやインタビューをする経験をさせてもらったことで、正直あまり緊張をしなくなりました。あの頃の自分が見たら、ちょっとした衝撃を受けるかもしれません…。経験で、人は変われるものです。

 

で、トークショーの話。
うまくファシリテートしてもらったおかげで、自分自身が伝えたいことはまずまずお話できたのですが、トークショーを終えたあと、何人かの方に感想をいただいたことで、「まだまだ伝えるべきことがたくさんある。情報発信が足りない…」と、改めて自分のミッションが明確になりました。

 

職人さんの手仕事が好きで、応援したいという人がたくさんいる反面、偏った先入観を持っている人が多かったのです。

 

「安定しない」
「儲からない」
「時間がない」

 

つまり、厳しくて過酷な世界で、休みもなく働き、それでも儲からなくて、安定もしないという先入観を持っている人が、残念ながら多い…。

 

もちろん、そんな職人さんもいます。
でも、私が会った職人さんの中には、自分のペースで働き、しっかりと稼いでいる人がたくさんいます。労働時間も普通で、福利厚生もちゃんとしている職人さんもたくさんいます。しかも、ボーナスもちゃんと出していたりもする。むしろ、そこらへんの中小企業のほうが、よっぽど「安定しない」「儲からない」「時間がない」と言いたくなるくらいです。

 

私がこれから発信していきたいメッセージは、こんな価値観を変えていくことです。
確かに甘い世界ではありませんが、それはどんな仕事も同じこと。極めるという志しは大切ですが、特別にストイックで、過酷な世界ではない。誰もが、ひとつの職業の選択肢にできる世界です。

 

テレビのように、ドラマティックに演出をして、職人さんの世界を伝えるのではなく、リアルを伝えていくこと。そう、時にお金のことなどの生々しいことも含めて…。そんな機会を増やしていくことが、この先のミッションだと改めて実感させていただいたトークショーでした。貴重な経験をありがとうございました。