「紙(のツールやメディアの時代)は終わった…」
そんな誰かの発言を、1度は聞いたことがあると思います。確かに今まで紙でつくっていたいろいろなものが、デジタルに移行しつつあるのは事実です。
でも、だからこそ、紙に喜ぶ人が増えている気がしています。
このブログでも何度も書いていますが、ニッポン手仕事図鑑の名刺は活版印刷でつくっています。渡した途端、その手触りや目に飛び込んでくる印象の違いに気づき、「やっぱり、こういうの、いいですよね」と言ってもらえたりします。普段はデジタル推奨派の人たちにも…。
それは名刺だけではなく、少しずついろいろなところで貼ってもらえるようになったニッポン手仕事図鑑のポスターも、お遊びでつくったニッポン手仕事図鑑のしおりも、プレゼントするととても喜んでもらえます。“珍しくなりつつあり、日々手にする機会が減っている”ツールだからこそ、喜びが新鮮な反応が返ってきます。いいものをつくれば、紙の魅力はどんどん増していくし、使い方の可能性は広がっていくなと、時代と逆行して手応えを感じたりもしています。
紙のツールを例に出しましたが、「~は終わった…」「もうオワコンだ…」と、時代の変化に置き去りにされてしまいそうなものが、世の中にはたくさんあります。
もちろん、時代の流れでどうにもならないものもあります。ただ、すべてがそうではありません。ただ悲観的に考えるのではなく、「そこに、大きなチャンスがあるかもしれない」と考えてみる。減りつつある、消えつつあるからこそ、発想次第では魅力が増して、可能性が広がっていくこともあると思うのです。
「~は終わった…」
本当にそうでしょうか?