自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「諦めない」と「意固地」は違う

自分のやりたい仕事や夢は、年齢や経験を積み重ねていくことで、変化していくことがあります。もちろん、いつまでも変わらない人もいます。

 

どちらがいい悪いはありませんが、やりたい仕事や夢が変わっていくという「健全な自分自身の変化」を認めることができず、意固地になって「過去の自分の夢」を追い続ける人がいます。そう、今の自分が抱く、本当の夢から目を背けて…。夢を諦めないことと、意地になって過去の夢を追いかけることは全然違います。

 

たとえば、私の知人にこんな人がいます。
以前はある業界で日本一の企業をつくることが夢でしたが、いつからかその夢が、子どもたちを笑顔にする創作活動に変わっていった。日本一の企業をつくるという夢を周囲の人も知っていましたが、この夢を追い続けることが本当に夢を諦めないことなのか? いや、そうではありません。この人にとっては、夢を諦めないということは過去の自分の夢を捨てて、今の自分の夢を追いかけるということ。

 

自分のやりたい仕事や夢が変わらない人もいます。でも、変わっていく人もいる。どちらも健全です。意固地になって、すでに過去のものになってしまっている夢を追うことは、逆に夢を諦めているとさえ言えます。難しいのは、もう過去のものになっている自分の夢を、いつまでも「今の夢」だと強迫観念的に、しかも無意識に思い続けている人がいるということ。自分のやりたい仕事や夢に対するモチベーションが低い人の中には、実はこれが原因の人もたくさんいるような気がします。

 

昔の自分の夢は、今も自分の夢ですか?
昔のやりたい仕事は、今もやりたい仕事ですか?

 

たった1日でも、自分と向き合う時間をつくってみて、その答えに耳を傾けてみてもいいと思います。