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仕組み化は、アドリブ力を退化させる

仕組み化って、本当にいいことなのか。そう思うことが増えてきました。

 

「仕組み化」という言葉をよく聞きますが、それが“うまくいっている弊害”が少なからずあります。もう少しストレートに書くと、仕組み化ができている環境にいることで、深く考えることができなくなったり、アドリブ力が低下してしまうことがある…。企業は仕組み化で生産性を上げていくことができるので、それを否定するつもりはまったくありません。

 

ただ、個人レベルで考えると、そんな弊害もあるということです。仕組み化された環境に身を置くことで、アドリブ力が低下している人が少なくありません。あらゆる変化に対して、何でも柔軟に対応しなければならない今の時代、思考や感度をフル回転させ、アドリブ力を鍛えていかなければ、生き残っていくことはできません。というよりも、使い捨てにされてしまう…。

 

もう1度書きますが、仕組み化を否定するつもりはありません。
大切なのは、仕組み化された環境で楽をするのではなく、仕組み化されていても、常によりよいものに進化させていくという思考を止めないこと。そして、その仕組みや今までうまくいっていたやり方みたいなものが使えなくなったときにどうすればいいのかを、常に考えておくことです。

 

私はいつも、今まで当たり前だった仕組みや方程式みたいなものが使えなくなったとき、どう変化するべきかを考えるようにしています。危機管理でもありますし、それを考えることで、アドリブ力が鍛えられるからです。

 

仕組み化で楽をすると、アドリブ力が退化する。大手企業はさておき、中小企業や個人で何かを仕組み化したところで、すぐに通用しなくなります。時代の変化は改めて言うまでもなく、とても早い。だから、仕組み化よりも、アドリブ力。そう、変化に対応できる力こそが、今の生き抜くためには大切だと思うのです。