昨日、尊敬する指南役さんがツイッターで、とあるテレビ番組について、こんなことをつぶやいていました。
「一部の声の大きな人に左右されて、大多数の声なき支持を見逃す失態」
某クイズ番組が問題のレベルを上げすぎて「面白くない」「進学校宣伝」と一部の視聴者から批判された結果、逆に問題のレベルを下げすぎて、番組がまったく面白くなくなったとつぶやいた人に対して、指南役さんはこのように返事をしていました。
まさに、そのとおり。これは、テレビ番組に限ったことではありません。
以前関わっていた小売業でも、一部の声の大きな人の意見を重視して商品を改良した結果、昔ながらのファンがどんどん離れていったということがありました。商品だけでなく、BtoBのサービスを提供している企業などでも、同じような失態をおかしていたりします。個人のブログだって、ごく少数の否定的な意見を意識しすぎて、面白くなくなってしまうこともあるのではないでしょうか…。
大切なのは、大多数の声なき支持に、いかに耳を澄ますことができるか。
正直、簡単なことではありません。『ニッポン手仕事図鑑』でも、一部の大きな声に心が揺れて、声なき支持を見逃してしまいそうなこともあります。そのときはひとつ深呼吸をして、耳を澄ませてみる。すると、声なき支持者の想いを感じ取れたりします。早い話が、いろいろと意見を聞いてみるだけなのですが…。
大多数の声なき支持を見逃さない。心にしっかりと、刻みこんでおきたいことです。