今日、『ニッポン手仕事図鑑』に新しい映像をアップしました。
被写体は、天皇陛下の枕もつくっていた「和幸寝装」さん。この7月に廃業されるとのお話を伺い、お忙しい中無理を言って、撮影をさせていただきました。
「職人さんはどう思うだろう?」
いつもドキドキしながら感想を待つのですが、かなりお忙しいにもかかわらず、わざわざお電話をいただき、ありがたいお言葉をいただきました。
「先代や職人とみんなで観て、涙を流しました」
「これが最後の取材で、本当によかった」
こちらこそ、涙が出そうでした…。
日本が誇れる手仕事が消えてしまうのは寂しいことですが、こんなに素晴らしい職人さんのラストシーンに立ち会えたことを、本当に嬉しく思います。
素晴らしい職人さんの映像をいくつか制作させていただきましたが、今日アップした映像は、私自身の理想にすごく近いものに仕上がりました。ぜひご覧いただけると嬉しいです。
「ニッポンの手仕事を、残していく」
その想いを胸に、手仕事の魅力を多くの方に知っていただける映像を、これからも1本1本、丁寧につくっていきたいと思います。