「雑談力」はとても大切なスキルです。
雑談の中から、信頼関係や仲間意識が芽生えたり、仕事を有利に進めていくための情報を得ることができるからです。これからの時代の必須スキルだからこそ、「雑談力」に関する書籍もたくさん出ているのだと思います。
でも、雑談が得意な人もいれば、苦手な人もいます。苦手な人が頑張って本を読んでみても、雑談力を上げるのは簡単ではありません…。
だったら、諦めたほうがいいのか?
いえ、そんな人には「モノで釣る方法」を覚えてほしいのです。「それ、いいですね」「そういうの好きなんですか?」「どこで買ったんですか?」と言わせるモノを持つ。たとえるなら、相手から雑談を引き出す「寄せ餌アイテム」です。
では突然ですが、雑談力を上げてくれる、私の「寄せ餌アイテム」を紹介します。
まずはペンネームとして、ずっと使わせていただいている「ウォーターマンの万年筆」。私の相棒です。周囲に使っている人が少ないのか、万年筆に興味を持ってくれる人は多いです。
続いては、このブログでも何度か記事にしていますが、「名刺」と「甲州印傳の名刺入れ」。
ここ最近はこのふたつが、何よりも食いつきがいいかもしれません。活版印刷の名刺は触った瞬間に感じるものがあるのか、じっと眺める人が結構います。甲州印傳の名刺は父親から譲り受けたものなのですが、『ニッポン手仕事図鑑』関係でお会いする人には、「甲州印傳ですよね?」と聞かれて、そこから話がとても弾みます。
3つ目は、前職の会社を退職するとき、後輩からもらった「革のロールペンケース」。打ち合わせのとき、スルスルと紐をほどいて、万年筆を出すのですが、興味を持ってくれる人が結構います。先日も某IT企業の営業マンさんに食いつかれました。よくよく振り返ってみると、いつもiPadを片手に仕事をしている、IT企業の方の食いつきがいいかも…。これをプレゼントしてくれたのは、後輩のバイヤーです。
そして、最後は「オリジナルの財布」。
ずっとメモ帳とペンが入れられる財布が欲しかったのですが、どうしても見つからなくて嘆いていたところ、後輩のプロダクトデザイナーが私の頭の中にあるイメージを具体的なデザインにおこし、自費で商品化してくれたのです。デザインや革の質感が最高だったので、手にしたときは、感激で震えが止まりませんでした。今使用しているものも含めて、3つ所有しています(大人買い)。
ちなみにデザインをしてくれた後輩は、はてなブログでも大人気。
在庫があまりないので、現在は希望者のみに販売をしています。ご希望の方は、販売担当の私までご一報ください。ただ、私の周囲にこの財布を使っている人が増えているので、もう身近な人には売りたくない…。
さて、長くなってしまいましたが、こんな「寄せ餌アイテム」たちが、雑談を盛り上げてくれて、信頼関係を構築してくれたり、仕事に有益な情報をもたらしてくれたりします。
まずは相手から雑談をはじめてもらって、自分の持ち物について話をしてみる。そんなことから少しずつ慣れてくると、雑談が得意になるかもしれません。
雑談力がないと嘆いている人は、ぜひ「寄せ餌アイテム」を探してみましょう。