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ビジネススキルの消費期限は、あとどのくらいか?

ビジネススキルには、消費期限があります。
変化が早く、しかも激しい時代だからこそ、ここ最近はビジネススキルの消費期限を強く意識するようになりました。あっという間に個人のスキルの価値がなくなり、あっという間にビジネスモデルが崩れていく…。今はそんな怖い時代です。

 

なのに、消費期限に無頓着な人が多いような気がします。

 

あの人気ブロガーのちきりんさんも、少し前までは「英語」を重要なスキルだと考えていましたが、今はそれほど重要ではなくなっているとおっしゃっています。
著書「マーケット感覚を身につけよう」を読めばよくわかりますが、あれだけのレベルで世の中を分析でき、時代を読むことができる人でも、自分の考え方をスピーディに切り替えていかなければならない時代なのです。だからこそ私たちはもっと、スキルの「消費期限」に敏感でなければなりません。

 

消費期限を見極めるのは簡単ではありませんが、まずは自分のスキルの中で、今世の中に必要とされているスキルをリストアップしてみることからはじめましょう。
その中で、海外の人材やテクノロジーの進化によって、価値がなくなってしまいそうなものは何か? 言い換えると、海外の優秀な人材でも、WEBサービスやIT機器が進化しても、価値がなくならないスキルは何か。それをじっくりと考えてみる。そして、今のうちから、そのスキルを磨いておく。ちなみに私は、「感性」「思いやり」「コミュニケーション」につながるスキルが残ると考えています。

 

そしてもうひとつ大切だと思うのは、そのスキルに“掛け算できる新たなスキル”を身に付けること。少し前のカンブリア宮殿で取り上げられた「東京すしアカデミー」では、握りの技術だけでなく、お客様とのコミュニケーションや、カメラなどのスキルも教えているとのことでした。寿司を握るという技術は、いくら機械が進歩しても、急に価値がなくなる技術ではありません。ただ、その技術だけでも厳しいのは事実。だからこそ、会話術だったり、魅力を発信していくためのカメラ技術を教えているのは、本当に素晴らしいことだと思います。

 

スキルの消費期限も、食べ物の消費期限と同じです。
消費期限が切れていたら、そもそも誰も買ってはくれません。消費期限が切れていなかったとしても、価値と魅力がなければ、買ってもらえないのです。