自分の感覚と、世の中の人の感覚はどこまで同じなのか? どう違うのか? 顧客目線で考えろと言われても、自分の感覚がそもそもズレていたら…。そんなことが気になったことはないでしょうか。
感覚がズレているということが、ダメだというわけではありません。ズレていることで、新しいものを生み出せたりもしますので。いわゆる天才と言われている人がそうであるように…。
ただ、「どこまでズレているか(どこまで意図的にズラせるか)」を知っておくのと知らないのとでは、大きな違いがあるとは思います。天才、革命児、異端児と呼ばれ、社会に大きな影響を与えている人の多くが、世間とのズレがどこまであるのかを知っているような気がします。
では、その「ズレ」を確かめるいい方法はないか。正直、これと言ってピンとくる方法はありません…。ただ、楽しみ程度にやっておいて損はないかな、というトレーニングはあります。
それは「新商品を一刻でも早く入手して、市場の反応を想像してみる」こと。
商品は何でもかまいません(個人的には主婦向けの商品が面白いとは思います)。新商品を発売直後に購入して、市場の反響を予測してみる。しばらくして新聞や雑誌でどう取り上げられるのか、あるいはまったく取り上げられないか。ネットではどのような評判になっているか。自分では「これ、いいな」と思っていたのに、実際は否定的な声が多かったりすることもあれば、「絶対に買わないよ…」と思ったものが、大ヒットしたり…。
気をつけなければならないのは、一部の声ばかりに耳を傾けて、市場の反響と思い込まないこと。アマゾンや食べログのレビューだけ読んで、すべてだと思い込んでしまうように。新聞や雑誌のレビューも読みつつ、身近な人の声に耳を傾けてみることが大切です。そう、市場は広いので、焦らずじっくりと、いろいろなところで反響を感じてみること。
ズレ具合を知っておけば、ズレの調整も、意図的にズラすこともできるようになると思うのです。この方法、いかがでしょうか? もっといい方法が、他にもたくさんあるような気がしますが…。