就活している学生、ビジネスマン、フリーランス、経営者…。立場や肩書を問わず、自分の強みは何か? と問われる機会は少なくありません。これ、なかなか難しいものです。「う~ん…」と唸りながら考えてみても、答えは簡単に出なかったりします。あるいは、いつも答えが同じだったり…。
そんな人にやってみてほしい個人ワークがあります。
それは、「自分を特集した『雑誌』を想像してみること」です。
本屋さんに行くと、特定のある人にフォーカスした特集を組んでいる雑誌を見かけます。「1冊まるごと ◯◯◯◯」のように。自分がそんな雑誌の特集を組まれると仮定して、目次だけを考えてみる。
第1特集は何か。第2特集は何か。対談記事には誰に出てもらうか。コラムは誰に、どんなテーマで書いてもらうか。思い出の地を巡る記事では、どこを巡るか。お気に入りの物を紹介する記事では何を取り上げるか…。
サンプルになる雑誌を見つけて、その目次をテンプレートにしてみてもいいと思います。とにかく「1冊まるごと自分」という雑誌の、目次を考えてみる。きっとそのプロセスの中で、「あれっ」とか、「そうか…」とか、そんな気付きがいくつもあると思います。結構、面白いものです。
「1冊まるごと自分」の雑誌をつくるという企画は、いろいろな視点や切り口から魅力を伝えていくということです。「自分は◯◯で一番になりました!」というだけのネタでは、1冊まるごとの雑誌はできません。また、雑誌=面白さを求められるメディアでもあるので、客観的に面白いか? 読みたいか? という視点も入ってきます。この「ひとり編集会議」は自分個人の強みや魅力を分析するだけでなく、自分が所属している会社や自分が販売している商品などの魅力を整理したり、客観的にニーズを分析したりする上でも有効だったりします。
自分の強み、自社の強み、自社商品の強み…と考えると難しいですが、それらを特集した雑誌をつくってみよう! と考えてみる。視点を変えてみると、意外な発見がきっとあります。