この休暇中に読みたいな、と思ったのが、ナインティナインの岡村さん、キングコングの西野さん、南海キャンディーズの山里さんたちを売れない下積み時代から支え、育てあげた吉本NSCの講師、本田正識さんの著書「吉本芸人に学ぶ 生き残る力」。お笑い芸人が生き残っていくために、どのような苦労や努力、勉強をしているかを、身近で見てきた人の視点から書かれているそうです。面白そうです。
この本になぜ興味を持ったかというと、ビジネスマンもお笑い芸人と同様、「個人で生き残っていかなければならない時代」になってきたと2014年は痛感したからです。
急にフリーランスとして食べられなくなった人も見てきましたし、突然評価が一転し、リストラや望んでもいない異動を命じられた人もいました。必要とされなくなるまでの「猶予」は少し前よりもずっと短くなったような気がします。不景気ゆえに、早く結果を求められ、ダメならすぐに「次!」となるからです。まるで、突然テレビから姿を消す芸人さんのようです。
芸人さんは視聴者に面白いと笑ってもらえるだけでなく、テレビ局にも使いたいと評価され、事務所にも積極的に打ち出していきたいと応援してもらえるかどうかで、生き残れるかどうかが決まります。誰かに偏って評価されてもダメです。ビジネスマンも同じで、消費者に認められ、取引先にも認められ、仲間にも認められなければなりません。そこに、ごまかしはききません。そのためには会社任せ、人任せでなく、「個人で生き残る力」を個人の努力で養っていくことがすごく大切です。
この本はきっと多くのヒントが得られるはず! と期待しています。芸人さんは「数カ月後にはもう人気がないかも」というサバイバルな中で、日々戦っていますので。
気づいたら必要とされなくなった…では、もう遅い。過剰にストイックになったり、未来に不安を感じる必要もないとは思いますが、やりたい仕事をしていくためには、芸人さんのような精神で戦っていかないとダメなのかな、と。