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松坂大輔の年俸を条件反射的に「高い!」と思った人は危ない

松坂選手の年俸が適正かどうかという話はしません。
何が言いたいかというと、ここ数年の成績を知った上で、3年12億円+出来高という契約を条件反射的に「高い!」と思った人は、少し危険だと思うということです。

 

確かにここ数年の成績だけでみると、年俸であの大谷選手(年俸1億円)の3倍は高いと言われるかもしれません。ただ、メジャーに行く前と比較をすると、松坂選手はメジャーで活躍したのはもちろん、中継ぎも経験したし、移籍もしたし、怪我も乗り越えたし…。アスリートとしての経験値は半端なく上がっています。トレーニングの方法やメンタルのコントロールの知識などもきっと豊富なはず。

 

逃げているように感じさせてしまうかもしれませんが、成績だけが価値ではありません。改めて言うまでもありませんが、選手やコーチなど、周囲に学びを与えてくれるそんな経験の価値も含めて、3年12億円なのです。当たり前の話です。

 

それなのに、成績だけの1点にフォーカスをあてて、条件反射的に、無条件に、「松坂の年俸は高い!」と思った人は、いろいろな視点で物事を判断することができなくなっている可能性が高い。視野が狭くなっていると言えます。

 

人を採用したり、評価したりするだけでなく、どんな仕事にもいろいろなやり方があり、そのどんなやり方も完璧はなく、いい面と悪い面があります。1点だけにフォーカスをあてて、何かを判断するのは危険です。

 

今年、いろいろな組織や人が批判されました。反対に評価された組織や人もたくさんあります。でも…。見る角度を変えれば、まったく違うものに見えることがあります。これ、とても大切です。
自分の視点で、さまざまな角度から眺めるようにしていきたいものです。