自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

チャンスを逃す人の「ある共通点」

30代にもなると、チャンスを掴んだ人と、チャンスを逃した人の差がかなり出てきます。
掴んだ人と逃した人、そこにスキルや経験などの「何か大きな差」が必ず存在するかといえば、答えはノーです。スキルや経験、行動力などにほとんど差がないのに、チャンスを掴める人と、逃してしまう人がいます。なぜ、そうなってしまうのか。

 

そのひとつに、「情が捨てられない」ことがあります。

 

「チャンスを掴むかどうか」は、「現状から変化をできるか」でもあります。
例えば、転職。自分がやりたい仕事ができるチャンスが巡ってくる。それは、現状の職場環境を変えること。変化をするか=チャンスを掴むかどうかを決断するとき、「情」は少なからず影響してきます。お世話になった職場やその社員、関係者への情は当然あります。自分のことはさておき、「本当に辞めてもいいのか?」。誰でも迷います…。

 

これは個人だけでなく、企業でもチャンスと情を、天秤にかけなければならない状況になるケースはあります。企業が多角化するとき、長く付き合ってきた下請け業者を規模やスピード等の事情で変えざるを得ないことも過去に何度も見てきました。情だけでは、仕事は継続できません。

 

こんな感じで、企業も個人もチャンスを掴むときに、捨てなければならない「情」がある場合が少なくありません。捨てずに済むのであれば、それに越したことはありませんが…。忘れてはならないのは、企業も個人も「情」を捨てきれず、チャンスを逃し、衰退していくケースが多いのも事実だということ。

 

だからただドライに、気持ちを割り切り、情を捨てなければならないというわけではありません。確かに、他者が変化をすることで、売上げが下がる企業や人がいるかもしれません。抱える仕事が増えて、プライベートの時間を削られる人も…。ただ、その状況は健全ではありません。誰かひとりがいなくなることで、別な誰かが苦しむ環境であるのは、言うまでもなく不自然です。その不自然さに、目をつむってしまっている人も多いのですが…。

 

大切なのは、その健全ではない状況を打破する方法を、常に考えておくこと。

 

チャンスが来たとき、瞬発力のあるアクションを起こせるように、準備をしておく。自分のことだけでなく、相手のことも考えて。準備できることは、いろいろとあります。そして、人とのつながりはやっぱり大切なので、感謝の気持ちを伝えることと、苦しくなったときに協力する気持ちを忘れないこと。これも当たり前なのに、ついつい忘れがち。

 

チャンスを掴むには、瞬発力が大切。そのための準備を、来年も忘れないようにしたいと思います。


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