地道な努力が必要なのは十分に理解できるし、それも継続するけど、「手っ取り早く、存在感を出せる方法」はないか、そんな質問がありました。正攻法ではありませんが、あることはあります。
それは…「逆張り」です。
つまり、多くの意見とは逆をいく。少数派の路線を主張するという方法です。
私も短期間で、ここはしっかりと優位なポジショニングをしておきたい、この人にしっかりと覚えておいてもらいたいというときに、あえて「逆張り」で目立つこともあります。
わかりやすくいうと、こういうことです。
集客戦略で意見を出し合う場に参加することになったとします。それは社内会議でも、クライアントとのミーティングでもかまいません。そのときに多くの人が「SNSをどう活用するか」「メディアは何がいいか」という意見で、その方向で議論を進めていくような雰囲気でも、あえて「ポスティングやDMなどのアナログなメディアを使う」という逆張りをする、というようなことです。
もう少し例を挙げると、「値下げ」に対して、「値上げ」を提案したり、「オプションサービス(サイドメニュー等)をさらに充実させる」という意見に対して、「すべてを止める」と意見してみたり…。
そういう少数派意見を重要な場で言えるだけで、存在感が出せて、期待を持ってもらえ、思わぬチャンスに巡り合えたりもします。
ここでひとつ重要なのは、ただ逆を張ればいいということではないということ。「逆を張った理由」を明確に、理論立てて話せないと無責任な主張で終わってしまいます。
大切なのは、予習です。明日の重要な会議では、おそらく多くの意見が「◯◯」になる。だから私は「△△」を主張しよう。なぜ「△△」がいいかは…。と考えると、しっかりとした理由が見つかったりするものです。
本来であれば、1から理論立てて考え、ひとつの答えに行き着くのがベストです。しかし、こういう方法も意外と効果的です。