失礼ながら今日はじめて、SKE48に所属する松村香織さんという方を知りました。
日経新聞を読んでいると、「THE21」というビジネス誌の広告が目に止まり、そこに「新連載 SKE48 松村香織の『埋もれない』力」と書かれていたのです。気になったので、すぐに雑誌を購入して読んでみました。
書かれていたのは、AKB48グループにいる約300名のメンバーの中で、いかに存在感を出して、ファンに認知してもらえるか。それを彼女なりにどう考えているか、でした。
村松さんは19歳とアイドルとしては遅いデビューで、ダンスの経験はなく、歌にも自信がなかったそうです。しかも同期にはキラキラしたアイドル性を持った子がたくさんいて、その中で「正統派アイドル」を目指しても、通用しないことをリアルに思い知らされる…。
しかし、です。昨年の「総選挙」では、246人中24位にランクイン。プロデューサーである秋元康さんは、「“弱者の戦略”の成功例」と絶賛されたそうです。
ネタバレになるので、詳しくは記事を読んでいただきたいのですが、彼女がやってきたことは、すごくシンプルなことです。
他のメンバーのブログ記事より、文字数を多めに書いてみたり…。他のメンバーは普通に握手をしているけど、自分なりの印象に残る握手を考えてみたり…。他のメンバーが写真をアップするなら、自分は動画をアップしてみたり…。
つまり、彼女が取った戦略は、「些細なことで、ほんのちょっとだけ目立つ」ということ。
「差別化」「存在感」というと、他者との圧倒的な違いと考える人もいます。しかし、『小さな差をいくつも』積み上げていくことで、AKB48グループという大きな組織の中でも、「埋もれない」でいることはできるのです。
たとえ実力が追いついていなくても、埋もれなければ(存在感を見せつければ)、雑誌の連載というチャンスも巡ってきます。
松村香織さんはさらに、大きなチャンスと掴んでいくのではないでしょうか。