「セミナーってやる価値があるのかな?」
そんな相談を受けました。
中小企業のWEBマーケティングのひとつに、
「無料の集客セミナーをやってみる」というものがあります。
見込み客となる企業にとっては学びが得られますし、
新規顧客を増やしたい企業にとっては、
大きなコストをかけずに見込み客と会うことができます。
しかも、クライアントが生徒になり、
受注する側が先生という立場になるため、
契約後もいい関係性が気づけることにもつながったりします。
営業電話を掛ける、セールスツールを送る、
飛び込み営業を行うといった営業活動に比べて、
効率的な営業戦略であるのはもちろんですが、
参加してもらう側も参加する側もいろいろな意味で
心理的なハードルが低いということがあるため、
さまざまな企業が実施しているのだと思います。
それでも、実際にやってみる企業とやらない企業はあります。
*「やらないなんてありえない」とまではいいませんが、
新規顧客の開拓に苦戦しているのであれば、
1度はやってみる価値はあると思います。
うまくいかなくても学びは絶対にありますから。
では、やらない企業はどこで躊躇するのか。
その理由は、
「人が集まらない」「テーマが決まらない」「うまく話せない」です。
まずは「人が集まらない」ということですが、
これは30、40、50名というレベルの規模を考えているからです。
初回は3〜5名くらいでかまいません。
むしろ、その後に個別相談などを行い、
新規の契約に結び付けたいという狙いがあるのであれば、
そのくらいの人数のほうがいいかと思います。
ちなみにセミナーはあくまでも勉強会です。
セールスはその後の個別相談やお渡しする資料等で行います。
セミナーそのものを営業活動にしてしまうと確実に失敗します。
続いて「テーマが決まらない」についてですが、
一番自分が話すことが得意な内容でかまわないと思います。
失敗談を話すのが一番得意だということであれば、
そういうテーマでまったく問題ありません。
「こんな内容で喜んでもらえるかな…役に立つかな」と悩む方もいますが、
その内容で役に立つ人もいれば、役に立たない人もいます。
それは参加する人が決めること、と割りきってください。
メインテーマやサブ的な雑談ネタ(失敗談や体験談)をいくつか話してみて、
まずは反応を見てみることが重要だと思います。
「あれっ、こんなことが意外に受けるの?」という気づきがあるはずです。
そして最後は「うまく話せない」です。
大切なのは、話し方のテクニックではなく、
丁寧に伝えるという気持ちです。
百戦錬磨の方と同じように話せるわけはありません。
そこは無料なんだから!ということで開き直りましょう。
ただし、貴重な時間を割いて来てくれるわけですから、
自分が提供できる最大限の密度を目指すことに対しては、
決して妥協してはなりません。それは絶対です。
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