こんなクイズを出されました。
シンデレラの話。
王子様はなぜ、ガラスの靴を落としていったシンデレラを、必死で探したのか?「シンデレラが美人だった」「好みのタイプだった」以外で、その理由を考えてみてください。
その答えが「ツァイガルニック効果」。
ツァイガルニック効果とは、人は「不完全な物や達成できなかった目標、停滞や中断をしている物事に対して、より強い記憶や印象を持つ」という心理学的な現象のことを言います。
つまり、王子様がシンデレラにあそこまで“執着”したのは、シンデレラが午前0時に帰ったから。
もし、シンデレラが0時以降も舞踏会の会場に残り、王子様が夜通しでダンスや会話を満足いくまで楽しむことができたら、もしかしたら王子様はシンデレラとのコミュニケーションに満足してしまい、もう1度会おうとも思わず、結婚もしなかったかもしれない…と。そんな仮説の、妄想クイズでした。
ツァイガルニック効果は恋愛だけでなく、プロモーションやマーケティングにも使える心理現象ですので、覚えておいて損はありません。
さらに追記しておくと、人はよく「キリのところまで(仕事や勉強を)終わらせよう」としますが、実は中途半端なところで終えたほうが、心にモヤモヤが残るので、作業を再開したときの生産性(集中力)が上がるとも言われているそうで…面白いです。
意図的に「不完全」「中途半端」な状況を作り出す。
「ツァイガルニック効果」を学び、上手に活用することができれば、明日の生産性が劇的に上がるかもしれません。