自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

人気者ほど、“変わらず”に、変わっている ~日本のロングセラー商品に学ぶ、セルフブランディング術~

「ロングセラー」と呼ばれる商品ほど、時代に合わせて、変化しているものです。
みんなが大好きな「赤いきつね」や「緑のたぬき」も、子どもたちの必需品とも言える「キャンパスノート」や「カルピス」も、その時代の消費者のニーズに合わせて、変化を続けています。

 

でもその変化は、フルモデルチェンジや大幅なリニューアルではなく、消費者の「大好きだから、変わらないでほしい!」という思いを裏切らないように、少しずつ、もっと言うと、“変わっていると気づかれない”ように、変わっていたりするのです。

 

これは「人気者」と言われる人も同じ。
独自のスタンスやポリシーを持って活躍している人気者たちも、「あの人は、こうあってほしい!」という周囲の期待、理想像を崩さないようにしながら、見えないところで必死に考え、努力をしつつ、実は周囲や時代のニーズに合わせて、スタンスや仕事のやり方、時にポリシーを変えていたりする。そう、それこそが自分自身が「ロングセラー=世の中に求められる人材」であり続けるために、必要不可欠なことだからです。

 

誰にでも「あの個性を生かしてほしい!」「こういうキャラクターであり続けてほしい!」と、周囲の人から魅力を感じてもらっている要素があるものです。
でも、成長意欲が高い人ほど、「自分を変えなければ…」と考え過ぎてしまい、その魅力を失うくらいに変えてしまう人がいます…。それは本当にもったいないし、悲しいことです。

 

変化、進化していくことは大事。自分の魅力を消さないことも大事。だからこそ、自分の個性を殺してまで変わるのでなく、日本のロングセラー商品のように、「“変わらず”に、変わる」を意識してほしいと思うのです。