自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「量をこなしてきた人間」が、やっぱり強い

今日は昨日の記事の予告どおりに、学生さんたちに「同じくらいの年齢の頃、どんな感じで働いていました?」と聞かれたので、当時の働き方について、ちょっと書いてみたいと思います。

 

意見がわかれるところですが、若い頃は「質を求めるな! まずはとにかく、量をこなせ!」と、世の中で成功者と言われる多くの人がそう言っていたりするように、僕も20年前、社会人としての歩みをスタートしたとき、尊敬する先輩たちから同じことを言われました。

 

とても素直だったので、だから社会人になって最初の2年は、とにかく量をこなそうと決めました。
同世代のライバルたちが遊んでいるうちに、そして寝ているうちに、“差をつけてやろう”と、とにかく量を意識して文章を書き、とにかく量を意識して企画を考えました。文章は仕事として与えられた原稿だけでなく、夜中の2時に原稿が書き終わったら、そこから明け方の5時くらいまでは、自分のトレーニングとしての文章を書いていました。

 

そして、シュレッダーのゴミをビニール袋に入れた即席枕を床に置き、大きめのバスタオルをかけて、しばしの仮眠。週に3日は会社に泊まって、そんな日々を過ごしていました。

 

はい。大変だった自慢は終わり。
こんな話、若い人も求めていないでしょうし、今の時代は企業もこんな働き方を求めていません。いくら若いと言っても、体に大きな負担をかける働き方を、個人的にも推奨しません。運良く体は壊しませんでしたが、壊すリスクがないとは言い切れないので…。

 

でも、です。
こんな経験をしてきて、今ひとつはっきりと言えるのは、「質を求めるな! まずはとにかく、量をこなせ!」は間違いではないということ。僕が尊敬する人たちは例外なく、若いときに量をこなしてきているし、僕自身もこの2年間があったからこそ、今の自由があると思っています。

 

量を意識して、量をこなすことと、無理や無茶をすることは決して同義語ではないと前置きをしつつ伝えたいのは、若いときに量をこなしておかないと、いろいろな意味で歳を取ってから本当に苦労します。伝えたかったのは、ここだけです。