子どもの頃からリンガーハットの長崎ちゃんぽんが大好きで、あまりに好きすぎて、1回でもいいからどうしてもバイトをしてみたくなり、高校生の頃、春休み限定の短期バイトをしたのは、今もいい思い出です(なぜか、バイトが禁止の高校でした…)。
当時は今ほどにシステム化されておらず、中華鍋を振ってつくっていたのですが、最終日に店長が「じゃ、記念に1杯つくってみるか!」と言ってくれたにもかかわらず、少し考えて「自分はまだ、その聖域には行けません」と答えた自分が恥ずかしく、情けなく…。思い出につくらせてもらえばよかったと、今では悔やんでも悔やみきれずにいたりします…。
「リンガーハットはつねに進行形です」
そんな長崎ちゃんぽんを、小学校の頃から飽きずに、今も食べ続けているわけですが、昨日お店に行ったら、希少な国産きくらげが具材に復活したということがメニューに書かれていて、締めにこの一文が書かれていました。
食べ続けているとわかりますが、リンガーハットは本当に「つねに進行形」で、いつも同じように見えて、いつも変わっている。これ、とても大事なことで、すべての企業やビジネスマンが見習うべきところです。
そう、瞬間的に好きになってもらうことは、結構簡単にできる。大きく変えることも、意外にできたりする。ただ、ファンの「守り続けてほしい(変わらないでほしい)」という願いを叶えながら、満足度を落とさず、時代のニーズや環境(素材の価格等)に合わせて変えていくことは、至難の業です。
商品やサービス、企業や個人など何であれ、長く愛されるブランドは、それができる。そんな丁寧なマイナーチェンジを、何度も何度も繰り返してきたからこそ、長く愛されるブランドになれる。
今の自分をマイナーチェンジするとしたら、どこを変えてみますか?
「変えなくてもいいんだよ」と言われるポイントほど、実は丁寧にマイナーチェンジをしてみるポイントなのかもしれない。そう、長く愛されるブランドになるために。