自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

もう「報酬」だけでは、人材は集まってこない

わたしが所属している会社は、他社に比べて、給与の基準が高いわけではありません。それでも私が関連する部門だけでも、9月に1名、11月に1名、12月に1名が入社し、来年2月に1名の社員が入社します。

 

うち3名は世の中での知名度が高い大企業からの転職で、1名は新卒から7年間務めていた会社を辞め、新しいステージとして、私たちの会社を選んでくれました。前職の企業では、それなりの役割を任されていた4人。周囲の人から「その決断、大丈夫?」と言われてしまうくらいの決断です。しかも、ぶっちゃけて書くと、4名全員、前職からの報酬から“下がって”います。

 

個人的にちょっとつぶやくと、「よく転職を決断したよね…」という感じですが、これは現実。もう報酬だけでは、人材は集まってこないし、報酬だけでは、社員は離れていく時代なのだなと強く実感させられました。
そう、これからの時代の「働く」とは、「たくさんのお金を稼ぐこと」ではなく、「必要最低限のお金を稼ぎながら、面白く生きること」なのです。その面白さを提供できない企業は、間違いなく衰退していきます。

 

人材が集まってくる企業は、たくさんの報酬を与えるのではなく、たくさんの面白さを与えられる企業。
わたしの会社が本業の仕事だけでなく、社内にある“面白い副業(=別の部門の仕事)”をOKにしているのも、お金以外に“自分たちのつくったお米”を支給するのも、「それ、何かいいね!」と言ってもらえるような制度(福利厚生)を考えるのも、すべては面白さを提供するため。もちろん、すべてがうまく機能しているわけではなく、中小企業ならではの悩みもゴロゴロと転がっています。が、そこはトライ&エラー。企業が面白さを追求することを諦めたら、そこで終わってしまうので、これからも面白さを追求をしていきたいと思っています。

 

働くことが面白いからこそ、人も集まり、仕事へのモチベーションも上がって、個人のパフォーマンスも高まる。もちろん、業績も上がっていく。
すべては面白さからはじまる。
もう「高い報酬」だけでは、企業は生き残っていけないのです。