「人材の目利きがさらに重要になっていくこれからの時代は、今まで以上に経営者やリーダー、プロデューサーと呼ばれる人たちは、『飾り』に惑わされず、『中身』を見極める眼が求められる。当たり前の話です」
今日、こんな言葉を耳にして、本当にそうだなぁと「うんうん」と強く頷いてしまいました。
その人が言う「飾り」とは、学歴や社歴。
確かに今までは、偏差値の高い大学に行くことで、周囲にも優秀な人が集まっていたので、得られる学びが多かった。大企業に就職することで、他の会社ではなかなか積めない経験をすることもできた。
でも今は、インターネットが普及し、時代も大きく変わりました。
大学に行かなくても意欲がある人は良質な学びが得られるようになったし、個人や小さな企業であっても、今までは考えられなかった大きなチャンスが巡ってくるようになり、たくさんの貴重な経験が積めるようになった。
そう、優秀な人材を見極めるために、学歴や社歴があまり大きな意味を持たなくなってきた…ということです。事実、数年前までは優秀=高学歴だった確率がまあまあ高かったのに、今は私がお会いする10代、20代の若者たちを見ても、優秀=高学歴である確率はそれほど高くはなくなりました。そして、必ずしも世間的に「優良」と呼ばれる企業で働いていたわけでもなかったりする。
私自身、仕事のパートナーを選ぶとき、どうしても飾りに目が行ってしまうときがあります…。でも、これからの時代は『飾り』に惑わされず、『中身』を見極める眼が大事。なぜなら、意欲的な人は、学校や所属している企業“以外”のところで、いろいろなことを学び、いろいろなことを経験しているわけですから。
自分ひとりでは、何もできないと実感している今、「その人の本当の実力」を見極める力を養っていかないと、世の中に何かを仕掛けていくことはできない…と、強い危機感を覚えた1日でした。