自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

29歳のうちに「整理しておいてほしい」こと

現在29歳で、まもなく30歳になる人。
今年29歳になる人。
今一緒に仕事をしている人の中に、30歳を目前に控えた人が結構いるので、まもなく30代を終える私から、29歳のうちにやっておいてほしいことを(いくつも書くと大変なので、とりあえずひとつだけ…)お伝えしておこうと思います。

 

「その話、ちょっと聞かせてよ!」
そんなふうに相手が食いついてくる経験を、自分の頭の引き出しの中に、ちゃんと整理しておくことです。

 

30代になるとどうしても、「一番達成感を感じた経験は?」「人生で一番大変だったことって、なに?」といった感じで、“今までの経験”を聞かれることが増えてきます。そんなときに「その話、ちょっと聞かせてよ!」という経験を、パッと話せるようにしておくだけで、チャンスや人脈の広がり方など、その後の展開が大きく変わります。そう、経験を聞かれたときに、「その話、ちょっと聞かせて!」と言わせられるかどうかで、30代の日々は大きく変わる。

 

ひとつ自分の例を挙げると、ごくごく一般的な小売企業を「たったひとりで、出版社にした経験」は、たくさんの人に「その話、ちょっと聞かせて!」と言っていただけました。その話をきっかけに広がっていった人脈やチャンスは、決して少なくありません。そんな話を自分の引き出しの中に、いくつも準備してあります。

 

今29歳のあなたの中にもきっと、「その話、ちょっと聞かせて!」と言わせられる経験がいくつもあるはずです。
でも、いきなり聞かれても、整理をしておかないと、パッとは出てこない。しかも、自分では大した経験ではないと思っていることが、他人には「その話、ちょっと聞かせて!」という経験だったりするので、何を引き出しに入れておくかは人にも聞いてみないとわからなかったりするので、整理には時間もかかります。だから29歳のうちに、ちょっと面倒ですが、しっかりと整理しておいてほしいのです。本当にその後の人生が大きく変わりますから。

 

もし「そんな経験ないよ…」という人がいても、全然焦らなくてもいいと思います。
大きなことをやる必要はないのです。こんな場所に行った。こんな人に会ってきた。ちょっとしたことでも、「その話、ちょっと聞かせて!」と言われる経験はいくらでもできます。でも、最後にもう1度書きますが、絶対にひとつやふたつ、すでに経験をしていますから。そう、自分では気づいていないだけで。