22日から滞在をしている秋田県鹿角市は、小さい町であるにもかかわらず、面白い企業がたくさんあり、個性派の経営者もたくさんいます。
今、鹿角市の企業20社を紹介する雇用促進映像と冊子を制作しているのですが、今回の滞在では冊子の企画である「地元の経営者の対談」を行っています。対談の中では、さまざまな心に刺さる言葉が出てくるのですが、昨日対談を行った建設業の社長さんの言葉の中にとてもシンプルで、「確かにそうだよなぁ」と思わず唸った言葉があったので、紹介してみたいと思います。
記事の原稿を担当するライターさんがその社長さんに、「社員にいつも贈っているメッセージは?」と質問をすると、即答で「会社の中で、何でもいいから一番になりなさいと言っています」と、お答えになりました。
それは仕事だけでなく、趣味のことでも、くだらないことでも、何でもいい。会社の中で何か一番になれば、次は町の中で、鹿角市の中で、秋田県の中で、日本の中で…という夢が見えてくるし、それが結果的に仕事につながることもある、と。これが本当に大切なことなのだと、熱く熱く語られていました。
私もこの意見には全力で賛同します。
何かで一番になる経験をすると、「もっと! もっと!」と欲が出てきて、気持ちもアクションも、どんどんポジティブになっていく。繰り返しになりますが、一番になるのはくだらないことでもいいのです。“何で”ではなく、一番になることが、まずは大切なことですから。
お話をしてくれた社長さんも、たぶん社員から「私が一番になれるものなんて…」と言われたこともあったと思います。でも、ここで忘れてはいけないのは、誰にもちょっとしたことや、他人から見たらくだらないことでも、一番になれるものは、必ずある。これは断言できます。だからそれを探し、まずは一番も目指してみる。その先にきっと、自分に自信がつくだけでなく、やりたい仕事や夢も見つかるはずです。