久々に、怒り心頭です…。
今日、ある職人さんがニッポン手仕事図鑑を訪ねてきてくれて、WEBサイト制作の相談をされました。嬉しいお話ではあるのですが、私に相談をするまでの経緯を聞いたとき、思いっきり表情がこわばってしまいました…。
その職人さんは以前、いくつかのWEB関連の会社にサイト制作やマーケティングの相談をしていたのですが、言われるがままに相手に従い、担当者はコロコロと変わり…。気がつけばまったく成果が出ず、大きな額のお金が手元から消えていきました…。
「今はもう、いい勉強になったと思っていますが…」と語っているときの表情は、とても悲しそうで…。正直、見ていられませんでした。
私も一応、WEB制作会社の一員なので、その施策がどんなものか、費用は適正かどうかはわかります。ストレートに書くと、「それで、その金額?」とかなり驚くものでした。知識がないことをいいことに、まるで「搾取」と言わざるを得ないやり方をする。その中には多くの人が名前を知っている大手企業も含まれていました…。
次の事業に使おうと一生懸命貯めたお金、銀行から借りた大切なお金を、奪い取っていく。大量生産品によるマーケットの縮小、人口減少による後継者問題など、職人さんの世界はかなり厳しい状況に置かれていますが、本来なら応援する側にいる企業が、逆に足を引っ張ることがある…。それでは当然、どんどん厳しくなります。
騙されるほうが悪い。知識がないのが悪い。
ときにそんな声を聞いたりもしますが、それは違います。自分たちがよければいいという考え方が、許されるはずはありません。許しては、ダメなのです。
職人さんたち、騙されないで!
と、言わせていただくと同時に、誠心誠意、職人を応援できないのなら、せめて搾取はしないでほしい。先に挙げさせてもらった大手企業の中には、何度も聞く名前があります。どうか本当に、やめていただきたい。
印南町のお母さんから素敵なプレゼントが届き、人の温かさを実感していたときだからこそ、この話を聞いて心苦しさと悲しさを覚えました…。