いわゆる制作(グラフィックやWEB、映像等)の仕事をしていると、パートナー企業から「私たちの会社の名刺を持ってもらえますか?」とお願いされることがあります。自社の人間として、一緒にクライアントの前に出てもらいたいと言われているわけなので、もちろん光栄なことではあるのですが、やはり少し複雑だったりもします…。
なぜなら、気づかないフリをされているだけで、実は名刺を渡した相手に“バレている”ことがあるから。
言うまでもなく、自ら進んで本当に身分をバラすような行動は取りませんが、googleがますます優秀になり、SNSもこれだけ普及している今、隠そうとしても隠し通すことは相当難しい…。
それでも名刺を持ってほしいとお願いした企業は、何とかして名刺を持ってもらった人の“本当の身分”を隠し通そうとする。そして、知らず知らずのうちにバレる…。結果どうなるかというと、名刺を持たせてくれた企業の信頼が、大きく落ちるわけです。それがやっぱり悲しいし、辛い…。
企業によっては、「業務提携をしているので、社員ではありませんが、私たちの一員として、名刺を持ってもらっています!」と、堂々と紹介してくれることもある。私もすごくやりやすいですし、逆に正々堂々とオープンにすることで、その会社の信頼が上がる。
大人の事情は、確かにあります。
ただ、「ごまかそう」としても、人は簡単にごまかせないし、ごまかせているつもりでも、実はすべてがお見通しになっている場合もある。そして、信頼も失ってしまうことも…。
名刺の件はあくまでも一例ですが、「ごまかそう」とした結果、大きく信頼を失っているケースは多々あります…。
そう、信頼を勝ち取るためには、正々堂々とやるしかない。そんなことを最近、よく思っています。