自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

安定している会社に入るよりも、大事なこと

今、地方の中小企業の、新卒採用を支援する仕事の企画を考えています。

 

その仕事で結果を出すために欠かせないのは、言うまでもなく、学生の声=本音に耳を傾けること。
一次情報を大切にしているので、基本的には学生と実際に会い、生の声を聞き、企画の参考にさせていただいているのですが、当然「2017年卒マイナビ大学生就職意識調査 (株式会社マイナビ発表)」などの資料にも目を通しています。

 

昨日、その資料を読んでいて、「やっぱり、そうだよなぁ」と頷いたのは、企業選択のポイントは? という質問に対して、もっとも回答数が多かったのが「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」で、第2位が「安定している会社」だったこと。その結果に比例して、大手企業志向の人も全体の約半数を占めていました。
できれば安定した大企業で、やりたい仕事をやりたい。学生なら、そう思って当然です。社会人の方なら、それがいろいろな意味で難しく、理想と現実に大きなギャップがあることを知っていると思いますが…。

 

個人的には、大企業も中小企業もフリーランスも、どれも間違いはないと思っています。当たり前ですが、未来は誰にもわからず、何が正解かもわからない…。大切なのは、どの道を選ぶかではなく、選んだ道でどう生きるか、です。

 

でも、それでは何の参考にもならないので、あえて学生に向けて、企業選択のポイントをお話させていただくとするならば、安定した会社というより、安定する自分になれる(なれそうな)会社を選ぶこと。

 

私は社会人になる直前に、先輩にこんな言葉をいただき、今も大事にしています。
「会社がつぶれても、すぐに次の会社から声がかかる自分になることが大事なんだよ。そういう人が一番、収入も精神も安定して、最後にはやりたい仕事ができるポジションを掴める。だから、安定した企業を目指すんじゃなくて、安定して“必要とされ続ける自分”を目指すこと。そんな自分になることが、本当の安定だよ」

 

そう、自分のやりたい仕事ができるようになり、経済的にも精神的にも安定をしたいなら、たくさんの経験を積んで、スキルを磨き、自力をつけていくしかない。
企業を選ぶときに見るべきところは、目先の業績や企業規模ではありません。どこでも通用する自分に鍛えてもらえるか? 自力をつけてもらえるか? それが何よりも大切で、私もその基準で企業を選んできて、今は大正解だったと自信を持って言えます。

 

で、結局、どうやって判断すればいいのか?

 

正直、入社する前に判断できないのです…。わかるはずがない。
だから、一番いいのは、この人と働きたい! という人を見つけて、その人がいる企業に、直接アプローチしてみること。そうやって自分の仕事を見つけた学生は、社会人になっても生き生きと働き、グングン成長していますから。結局、企業選びのポイントは、ここかな、と。