今日は娘の運動会でした。
昨年までの幼稚園の運動会とは違い、小学校の運動会はやっぱり、「競う」という緊張感が伝わってきます。娘はリレーの選手に選ばれていたのですが、リレーのときはもう、自分の心臓の音が聞こえるくらいにドキドキしてしまい…。
実はリレーには、苦い思い出がありまして。
小学校最後の運動会で、リレーのアンカーを任されました。バトンを受け取ったとき、チームは10mほどリードしていてトップを独走。でも、2位チームのアンカーが、学校ではウサイン・ボルトのような存在の、圧倒的な早さを誇っている友だちだったのです。気合いで走ったのですが、最後の最後で抜かれてしまい…。
あまりの悔しさに運動会が終わり、教室に戻ってからも顔が上げられず、クラスメイトから「よくやった」「頑張った」と声をかけられるたびに、心が苦しくなって…。あの日があったから、今まで以上に勝ち負けにこだわる自分が生まれたのですが、でも娘には、そんな思いをしてほしくなく…。それで馬鹿みたいにドキドキしていたのですが、無事に走りきってくれました。ホッとしました。
そんな苦い思い出と、娘の成長を実感できた運動会だったのですが、仕事のヒントもひとつもらいました。それが、タイトルにした「昔から当たり前にある“モノ”を、クリエイティブにカスタマイズしてみる」こと。
玉入れの競技があったのですが、これがとてもよかったのです。
白線で書かれた大きな円に沿って並び、ピストルの音とともに、中央にあるカゴに向かっていき、玉を投げはじめます。ここまではよくある玉入れです。でも、途中で音楽がピタッと止まり、別の曲に変わるのです。そうなったら子どもたちは、白線の円まで戻り、曲に合わせてダンスをしなければならないというルールなのです。保護者は真剣な玉入れのシーンと、笑顔でダンスするシーンを観られるので、とても嬉しい。玉入れが苦手な子どもも、ダンスで楽しめる。
これは、クリエイティブなカスタマイズだな、と思いました。
勝負大好きな小学生のときの自分だったら、「ダンスなんかしないで、真剣勝負がしたい!」と、かわいげのないことを言っていたような気もしますが、玉入れという競技に演技の要素を取り入れ、子どもたちも保護者も楽しめるようにしたのは、とても素晴らしい発想だな、と。昔から当たり前にある“モノ”でも、クリエイティブなカスタマイズができれば、いろいろな人を楽しませることができる。明日からの仕事に、すぐに活かせるヒントをいただきました。
と、そんないいヒントをもらったはいいのですが、朝早くから校門前に並び、席を取り、強制的に参加させられた綱引きで負傷し…。明日、会社に行ける自信がないほどに疲労し、体が痛い。まずカスタマイズすべきは、自分の体かもしれません。