自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

尊敬する“あの人”には、どんな話を聞くべきなのか?

昨日から某企業の映像制作の仕事で、大阪に来ています。
大阪に行けるチャンスは多くないので、今日は和泉市にある「佐竹ガラス」という工房をニッポン手仕事図鑑で取材させていただきました。明日は京都の西陣織の職人さんの取材をします(私はメインの仕事があるので、立ち会えないのですが…)。

どちらがメインの仕事かわからない状況ですが、それはさておき…。

 

遠くの地で暮らし、地場の文化を築いてきたような職人さんの話を聞く。そんな機会に恵まれるたびにいつも強く思うのは、その話を直接聞けるのは、自分の人生においてとてつもなく大きな財産になるということです。
職人さんたちはいくつもの時代を、そして逆境を乗り越えてきた過去があります。場面場面では難しい判断も数多くあり、時に当然失敗もしているわけです。だからこそ、経験も豊富で、多少のことでは動じない強さも身につけていて、言葉にも自然と深みや凄みが出てくる。

 

そんな話を、自分の脳に代理体験できる幸運。

 

もちろん、同じように体験できるわけではありませんが、自分の脳にさまざまな人の体験を「代理体験」をさせることで、何かが起きたときの判断力や分析力、もっと言うと人間力を養うことができると言われています。
自分で経験したことのない場面に直面したときは、誰でも判断に躊躇します。でも、代理体験が豊富な人ほど、決断できる。困難にも向き合える。その代理体験の代表的なものが、(成功者などの)本を読むという行為だったりするわけです。

 

私もまだまだ判断に迷うことはありますが、ただ昔より、躊躇はしなくなりました。そして、後悔しない決断もできるようになりました。これは、年齢とともに経験を重ねたこともあると思いますが、職人さんや経営者からさまざまな体験談を聞いて、自分の脳に豊富な代理体験させているからであるからだとも思っています。たぶん、そうに違いありません。

 

まとめに入ります。
調べればわかる知識や情報を、自分が尊敬している人から聞いて、満足している人がいます。それを無駄だとは言いませんが、本当に聞くべきは、その人の“体験”です。
尊敬する“あの人”の体験を、自分の脳に代理体験させることで、自分が持つさまざまな“力”が磨かれていくからです。もう1度書いておきます。尊敬する“あの人”に、自分で調べればわかることを聞いている時間があったら、その人ならではの体験を聞くべきなのです。