自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「努力をする領域」と、「無理をする領域」は違う

答えの出ない議論になりそうですが…。

 

今、いろいろな企業を間近で見ていて、ひとつ痛感していることがあります。それは、働くスタッフが無理をしている企業は、確実に悪い方向に進むということ。決して、綺麗事を語りたいのではありませんので…。

 

身近な企業ではなくても、つい先日事故を起こしたバス会社もしかり、すき家やマックもしかり、働いている人やそのビジネスを支えている人たちが無理をしている企業は、必然的に厳しい状況に置かれています。
と書くと、「この厳しいご時世なんだから、努力はしないと…」という経営者がいたりします。でも、そう反論されても思うのは、「努力すること」と、「無理をすること」は違うということ。

 

では、何が「努力」で、何が「無理」なのか?
少し考えてみたのですが、誰かを「なるほど!」と言わせるだけの答えは見つかりそうもありません。ただ、ごくごく個人的な意見を言わせていただければ、こう思ったりもします。

 

それは、前を向けるか、向けないか。
同じ状況に置かれても、それが努力の領域になる人もいれば、無理の領域になる人もいます。努力であるうちは、苦しいことがあっても、前を向けるし、笑うこともできる。でも、努力の領域を出て、無理の領域に入った人は、前を向くこともできないし、笑うこともできない。その領域は、ひとりひとり違うと思うのです。

 

他のみんなが「努力の領域」だと思っている中で、ひとり「無理をしている領域」にいると、やっぱり辛いものです。そう思ったら、自分にふさわしい環境に移動すればいい。逆に、経営者ひとりが「努力の領域」だと思っていても、従業員が全員「無理をしている領域」に感じている場合は、企業としての在り方を大きく変えなければなりません。

 

「努力」は必要です。でも、「無理」をしても、結果的にいいことは何もない。
自分自身がどんな状況でも「努力」だと思ってしまうところもあるのですが、ここ最近周囲で起きているあれこれを見ていると、このラインの見極めはとても重要で、敏感にならないといけないと思ったので、ちょっと書いてみました。「努力をする領域」と、「無理をする領域」は違うのです。