週刊ダイヤモンドの記事で、「機械が奪う職業・仕事ランキング(米国)」が発表されていました。詳しくは記事をご覧いただきたいのですが、機械に奪われる仕事のトップは、小売店販売員。その代替市場規模は14兆円になると試算されたとか。確かに日々小売りやECの現場を見ているので、アメリカでその規模になることには違和感を感じません。
ちなみに2位は、会計士。代替市場規模は11.8兆円になるそうです。人工知能を持った機械が決算数値の誤りの発見まで、ほとんどの仕事をやってしまうとのこと。
その他にも、あらゆる仕事を機械が奪っていくと書かれていますが、確かにその流れは確実に来ると思います。でも、ここで忘れてはいけないのは、その仕事が「完全になくなることはない」ということです。つまり、同じ仕事をしていても、機械に仕事を奪われる人と、機械がどんなに進化をしても、自分の仕事を守っていける人がいるということ。
その“差”がどこにあるか。これから自分の仕事を守っていくために、何よりも真剣に考えていかなければならないことです。
私に地域活性の仕事をくれたある中小企業の経営者と、その会社をサポートしている会計士がいます。ふたりの関係を見ていると、どんなに機械が進化しても、会計士に仕事をお願いし続けると断言できます。なぜなら、数字からクライアントとの関係性の変化や、スタッフのモチベーションを見抜くからです(詳しくは書けませんが…)。さらに言えば、経営者の心に寄り添った提案ができる。どう考えても、機械に同じことができるとは思えません。そう、機械は心には寄り添えない。その半面、別の会社の会計士を見ていると、「機械のほうがマシだよ…」と思うこともあったり…。
同じ仕事でも生き残れる人と、機械に仕事を奪われる人がいます。自分の仕事(職業)は、どんな人が機械に奪われていき、どんな人が機械に勝ち続けるか。今から危機感を持って、本気で考えていく必要があります。