今、ママ向けの人気ライフスタイル誌『tocotoco』が運用している、「tocotoco MARKET」というECサイトの制作、商品の仕入れのお手伝いをしています。
今までは別のバイヤーと一緒に商品提案をしていたのですが、今回の提案は、商品選定からプレゼンまで、後輩のバイヤーにすべてを任せてみました。
結果から言うと、無事にいくつかの商品を取り扱ってもらえることになり、後輩にとっては記念すべき1日になりました。でも実は、1年ほど前にも提案を任せてみたことがあるのですが、そのときはひとつも商品が採用されなかったのです。なぜ、今回は上手くいったのか? この1年間で「目利きの力」が劇的が上がったのか?
違います(目利きの力も上がっているとは思いますが…)。
提案がうまくいったのは、相手に対して「説明」ではなく、「共感」をさせるプレゼンテーションができたからです。
どういうことかというと、前回は「この商品のここがいい!」と、一生懸命“説明”をしていました。でも今回は、商品を使った消費者がどのような気持ちになるのか。数ある商品の中から、なぜこの商品をこのサイトで売るべきなのか? 「商品の説明」ではなく、「仕入れ担当者に共感してもらえる」プレゼンテーションができるようになったのです。つまり、後輩のプレゼンテーションに、相手が「体温」を感じたということです。
プレゼンをされる人は、「これ、いいね!」と共感したいのです。「イケるかもしれないね!」とワクワクしたいのです。あれもこれもと説明するプレゼンテーションでは、共感もワクワクもできなければ、熱も伝わりません…。そう、プレゼンテーションは、「体温」を感じさせてはじめて成功するのです。