あまり元気のない商店街は、日本全国どこにでもあります。
昨年仕事で行かせていただいた北海道北見市にもありますし、地元の横浜にもあります。一部だけ切り取って眺めてみれば、似たような光景とも言えます。
しかし、同じような光景だからと言っても、住む人の年齢層や所得も違えば、近隣の競合店の数も違います。もちろん、文化も風習も違います。
もし、その元気のない商店街に自分がお店を開くとしたら、どんなお店を開くか? そんな視点で商店街を歩いてみると、普段は気が付かなかった発見がいくつもあったりします。歩いている人やその持ち物、服装…。お店に貼られているポスター…。自分の感覚とは異なる価格設定…。人気店との違い…。周囲のシャッターを閉めているお店の業種…。「あれっ」と思う気づきや、「そうか…」という学びがいくつもあるはずです。
以前、「同じ100mを歩くにしても、ただボーっと歩く人と、いくつもの情報を得る人では、1年後には大きすぎる差がつく」という私の師匠の言葉を紹介しました。
商店街だけに限らず、通勤途中やランチに行くとき、プライベートで買い物に行くときなど、ただボーっと街を歩いているのはもったいない。「どんなお店を開くか?」「人を集めるためにはどんなイベントがいいか?」そんな課題を自分に与えつつ歩くことで、企画力や商売の感覚みたいなものが磨かれます。何より、人の感情に敏感になれます。これはビジネスのトレーニングというより、人とのコミュニケーションを円滑にするためのトレーニングと言えるかもしれません。
街にはいろいろなヒント、学び、情報があります。そう、スマホを眺めているよりもずっと多くの…。