自宅の近所に、あの「QBハウス」をしのぐ、激安プライスのヘアカット専門店があります。
お店がオープンしたばかりの頃は、混んでいるときと空いているときの差が激しかったのですが、今では平日の時間帯も結構安定しているようです。メインの男性客に対して、女性客や子どももよく見かけるようになりました。
ただ、オープン当初は男性客がほとんどで、女性客を取り込めていないようでした。「回転数勝負のビジネスだから、女性客をどう呼ぶかがポイントだよな…」と思っていたのですが、ある日、お店のガラス面にある切り文字のステッカーがデカデカと貼られました。
「男性客も大歓迎」
なるほど…と思いました。
このように書くと、女性客がメインで「でも女性だけでなく、男性にも来てほしいんです!」と感じさせます。そう、メインのターゲットは女性客だと。“女性のお客様が多い”ヘアカット専門店だと…。何も嘘はついていません。女性客が多いかどうかの基準はそれぞれですし、男性客を歓迎しているのは事実ですから。
「女性客も大歓迎」だと、やっぱり少し入りづらい…。「女性向けの◯◯サービスをやってます」と言っても、競合と差がつかない…。だったら、「女性のお客様にも来てほしい!」という視点のメッセージではなく、「女性のお客様が“すでに”来ていますよ!」という視点でメッセージしてみてはどうかと考えてみる。
普通なら女性のお客様に対してメッセージをしたいところを、あえて新規の男性客に向けたメッセージを発信しつつ、女性客にも「女性が多いお店ですよ!」と伝えようと考えたのは素晴らしいな、と。文章やPRのプロじゃなくても(プロが考えていたらごめんなさい…)、効果的なメッセージは考えられるものです。
このステッカーが、どこまで効果があったのかはわかりません。でも結果的には、幅広い年齢層の女性客が増えたのは事実。町にはたくさんの学びがあります。
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