「思考のスイッチングコストを抑える」という考え方を初めて聞いたときから、それをすごく意識するようになりました。
思考のスイッチングコストとは、今の仕事を終えて、次の仕事に取りかかる際に「頭を切り替えるためにかかる時間」をコストとして考えるということです。
私は企画を考えることが主な仕事ですが、企画を立て続けに考えるときは、やはり頭を切り替えるのに時間がかかります。特にここ最近は似たような仕事がほとんどなく、クライアントの業種やターゲット層、課題、目的、規模、メディア等が大きく異なる企画ばかりなので、切り替えるのに余計に時間がかかっています。
そんなときはどうするか。
ベストなのは、1日1企画に専念できるスケジュールを立てて、「寝る時間」に切り替えてしまうことです。時間術的なきっちりかっちりのスケジュールを組むのが苦手なので…。
ただ、なかなか思惑どおりにはいきません。仕事って面白いもので、依頼が集中するときは、なぜか同じタイミングで集中します…。暇なときは暇なのに…。
で、ひとつの仕事を終えて「よし、次の仕事をやろう!」と机に座りながら思っても、ついついダラダラしてしまうことってないでしょうか。1度止めてしまったエンジンはなかなか再始動せず、気付けば20分、30分と経ってしまったり…。ズルズルと1時間経ってしまうことは、きっと私だけではないはずです。
では、1日1企画が無理なときは、どうやって切り替えているか。
私は10分間、歩くようにしています。
大きく息を吸って、街中の見慣れている景色を眺めていると、頭の中に溜まっていたそのときの仕事のあれこれが、一旦リセットされます。そして、10分後に机に戻ると、頭がクリアになっているので、次の仕事にスムーズに移ることができます。
歩くことか、景色を眺めることか、大きく息を吸うことか、何が効いているかはよくわかりません。でも、結構オススメです。もし合わなかったときも、自分に合った切り替え方法を探してみるといいと思います。それを知っているのと知らないのとでは、長い目でみると、かなり大きな差になると思います。