もし、会社を経営することになったら、何よりも大切にするべきだと思っていることがあります。
それは「時間にルーズにならない」こと。
成長する企業もたくさん見てきましたし、衰退する企業も見てきました。もちろん、思いっきり勢いよく成長し、その後に急降下した会社も…。そういった企業を見てきた中で、成長する企業と衰退する企業の大きな違いのひとつが「時間にルーズになるか、ならないか」だと思っています。
これは社員単位での話ではなく、企業が全体的に時間にルーズになるという話です。例えば、会議やミーティングの時間を決めていたのに、予定どおりに始まらない。もちろん、終了予定の時間もズルズルと延びていく…。あるいは、お客様や業者さんが来社されたのに、しばらく待たせてしまう社員が多い。社員の提出書類の遅れや、会社からの社員への何らかの通達が遅いなどもよくあります。
とにかく、会社が全体的に「時間にルーズ」な傾向になっていく。こうなった企業は遅かれ早かれ、衰退していくことが多いように感じます。だから、会社経営においては、すごく大切なことではないかと考えています。
ある経営者の方が言っていたことです。
「社長がNo.2にしていることは、No.2が管理職にしていることと同じになる。そして、管理職が部下にしていることと同じになり、先輩が後輩にしていることにも同じになる。さらには、社員が業者にしていることにも…」
つまり、社長がルーズであれば、一番下の社員まで、全体的に時間にルーズになるということです。「赤字も黒字も社長が9割」という本がありますが、社長次第で会社はもっともっとよくなる。でも、すべてを社長のせいにはしてはダメだと思います。社長からの悪い流れをガッと断ち切り、自分からいい流れをつくれる管理職もたくさんいます。つまり、社長も社員も、自分次第でやれること、変えられることがある、ということです。
話を元に戻して、まとめです。
とにかく時間にルーズになると、組織やチームは知らず知らずのうちに澱んでしまう。仕事はひとりではできません。だからこそ、個人の時間だけでなく、組織やチームの時間も大切にしていきたいと思っています。
来年の大切なテーマのひとつです。