「パレートの法則」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。「80対20の法則」と呼ばれたりもしています。よく例として挙げられるのは、自分の仕事の20%が成果の80%を占めていて、残りの80%の仕事は、実は20%の成果しか上げられていないのだ、と…。
他にも「店の売上げの80%を占めているのは、20%の商品、20%の顧客だ」とか、「全所得の8割は、人口の2割の富裕層が持っている」とか、「都市の交通量の8割は、都市全体の道路の2割に集中している」とか、世の中にはいろいろな「80対20の法則」の法則があるようです。
さて、本題です。あるポッドキャストの番組でこんな内容の放送がありました。
この仕事をやってほしいという依頼者がいるとします。そのニーズの8割を満たしているのは、全体の2割。つまり、「やるだけ」で全体の2割に入れる。面白かったのはここからで、その「やる人」の中で「続ける人」もまた2割しかいない。全体で見ると、「やって、続ける人」はたったの4%…だと。偶然にも国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」では、1000万円以上の年収の人も全体の4%だったそうです。もしかすると、年収1000万円を超えている人は、やって続ける人? という推考です。
ストイックに継続することを推奨しているわけでもありませんし、年収1000万円を超えることが必ずしも勝ち組だとも思いません。ただ、やりたい仕事がある人は、シンプルに「やって、続ける」ことで、活路が見出だせるのではないかと、その放送を聞いて思いました。
以前に書いた「10年後も残る仕事」という記事が、本当によく読まれました。
でも、(自分で言うのもおかしな話ですが…)こういった記事を読み、頭の中で考えているだけで「動かない人」は本当に多い。動いても、いろいろな情報に惑わされたり、続ける意味があるのかと不安になったりして、「動くのを止める人」も本当に多い。雑誌やビジネス書などでもあまりによく言われることですが、やって続けるしか、自分の仕事、自分の存在価値は残せないと思うのです。
やりたいことがある人は、やるしかない。続けるしかない。その4%に入れば、何か新しい手応えが感じられるはず。そう思います。