クライアントを満足させる。無駄なくスピーディに仕事を終わらせる。
これは収益だけでなく、自分の時間を確保する上でも大切なことです。時間とお金に余裕があれば、勉強する時間も、人と会う時間も、次の仕事をする時間も取れるわけですから。つまり、生産性です。
あのウォルト・ディズニーもディズニーランドの図面と企画書を、たった48時間でまとめたといいます。素晴らしい生産性の高さです。必要最低限の時間がないと生産性は高まりませんが、時間を掛けたからと言っても、生産性が高まるわけではありません。念押ししておくと、ただスピードを重視するのでなく、クライアントを満足させることが重要。ここをいつの間にか忘れてしまう人も少なくないので…。
では、クライアントを満足させつつ、仕事のスピードを上げるためには何が必要か。私の答えはシンプルで、「徹底的に聞くこと」だと思っています。クライアントがどのような課題を解決したいのか。なぜその課題が発生したのか。どのような手段を試してみたのか。目指しているゴールはどこか。人や資金などのリソースはどのくらいあるか…。
「クライアントを満足させられない…」
「仕事のスピードが上がらない…」
「企画がなかなか通らない…」
そんな苦悩を抱えている人の多くは、圧倒的に情報不足。クライアントに話を「聞く」ことを疎かにしています。だから、自分もどこを目指しているかわからず、迷い、考えもまとまらず、軸もブレ、手も止まり、仕事そのものが面倒になり…。クライアントと見ている方向もズレるので、満足も、納得もしてもらえません。
仕事がうまくいかないと、スキルや努力がないと自己否定したり、集中力が足りない、深く考えてないと上司に詰められたりしますが、ただ単純に「聞く(情報)」が足りない場合が少なくありません。情報がなければ、仕事のスピードも、クライアントの満足度は上がりません。うまくいかないと思ったときは「聞く」が足りないんだと考えて、クライアントに時間を取っていただき、改めていろいろと聞いてみてください。道が拓ける瞬間がきっとやってきます。
そしてもうひとつ、クライアントだけではなく、周囲の人の意見やアドバイスを「聞く」ということも大切です。自分とは違う経験や技術を持っている人、知識がある人、発想が面白い人などに「聞く」ことで、よりよい企画やアイデアが浮かびます。「この仕事は自分一人でやりきった!」なんていう自己満足は不要です。大切なのは、クライアントにとって、ベストな提案ができるかどうか。そのためにも「聞く」は非常に大切です。
最後に…。
反対にやめたほうがいいのは、グーグルに「聞きすぎる」ことです。使い方を間違えると、思考もストップし、行動することも面倒になりますから…。グーグルとは、適度な距離感を。