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明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

上手な人の「真似」で必ず伸びる理由 〜スキルアップの最強メソッド?〜

「真似るなんて、よくないですよね…」
そんな言葉を、何度も後輩たちから質問をされてきました。でも、改めて書くまでもなく、スキルを伸ばすために最も効果的な方法のひとつが、この「真似る」という行動なのです。

僕自身、文章力を高めたいと思ったとき、尊敬するライターやエッセイストの記事を何度も何度も模写しました。自分がパソコンで文書を書くので、手書きではなく、キーボードをパチパチと叩いて模写する。企画書の書き方を本気で学びたいと考えたときは、師匠のコピーライターの企画書を1から模写しました。ひたすら模写をしていると、「なぜ、この言葉を選んだのか」「なぜ、この順番で書いているのか」が、少しずつわかってくるのです。

そう、スキルを効果的に伸ばすためには、「真似る→理解する→自分のものにする」というプロセスを踏むことが大切なのです。

でも多くの人は「自分らしさ」にこだわりすぎて、このプロセスを軽視してしまいます。スキルアップのために新しいやり方を取り入れても、1回や2回試して「自分には合わない」と諦めてしまう…。そうやって物になる前に次のやり方を探しはじめて、結局スキルが停滞してしまうのです。

 

僕は日々、自分のやり方ではない他人のやり方を意識的に取り入れるようにしています。たとえば最近は、ある先輩のチーム運営の仕方を真似てみたり。自分のものにするまでには時間がかかりますが、粘り強く続けていくと、必ず自分の幅は広がっていきます。これは間違いありません。

なぜなら、スキルアップの本質は「自分の引き出しを増やすこと」だから。 真似ることは決して恥ずかしいことではなく、むしろスキルアップには欠かせないプロセスなのです。大切なのは、真似たものを人にアウトプットして、フィードバックをもらうこと。そうすることで、「ここは自分に合っている」「ここは変えたほうがいい」という気づきが生まれ、少しずつ自分のものになっていく…。

あなたも、誰かの真似から、スキルアップをはじめてみませんか? きっと、その先には新しい自分が待っているはずです。