自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

いつも「転んでもただでは起きない“仕掛け”」をつくっている

大学生からの相談を、オンラインで受ける機会が増えてきました。
社会に出る前に学んでおくべきことは? という相談もあれば、卒業制作についての相談、これからはじめる新しいプロジェクトについての相談など、内容は多岐にわたります。僕自身も勉強になりますし、少しでも背中を押せるならと、可能な限り時間をつくるようにしています。

 

そんな学生さんとのやりとりの中で、改めて自覚したこと。
それは「転んでもただでは起きない」という気持ちが、自分の中にとても強くあるんだな、ということ。そう、ほぼ無意識にそんなアドバイスをしていたりするのです。

 

たとえば、ある商品を販売するプロジェクトを立ち上げるとします。
目標として掲げた販売数が100個だったら、まずはその目標に到達するために全力を尽くすわけですが、僕はその数に届かなかったとしても、次のプロジェクトのヒントになるお客さまからの貴重なフィードバックを受け取れるように設計したり、今回は買わなかったけど、次の機会に情報を届けられるようにつながっておくなど、必ず「転んでもただでは起きない“仕掛け”」をつくります。もちろんそれを、結果が出なかったときの言い訳にするつもりは全然ありません。

 

もう少し身近な例を挙げると、企業や自治体のコンペ。
自分たちの企画が残念ながら負けてしまったとしても、「この提案をしてくれた会社、今回は負けてしまったけど、次は一緒にやってみたいね」と言わせるような企画やアイデアをそっと企画書に仕込んでおきます。事実、そのときは負けてしまったけど、次に声をかけてもらったケースが多々あったりします。

 

そう、改めて振り返ってみると、常に「転んでもただでは起きない」を自分は意識しているんだな、と。確かにそれを日々意識しておくと、結果的に相手が喜ぶ提案ができて、信頼関係も築けるようになる。結果、自分たちの仕事も増える。だからこれからも「転んでもただでは起きない“仕掛け”」を、提案し続けようと思います。