このブログの毎日更新をはじめたのは、2014年10月。動画メディア『ニッポン手仕事図鑑』のリリースを、2ヶ月後に控えていたタイミングでした。
企業の新規事業にもかかわらず、『ニッポン手仕事図鑑』という事業に与えられた予算はたったの5万円。当然、宣伝に使えるお金なんて1円もなく、僕はブログを通して、『ニッポン手仕事図鑑』の存在を知ってもらおうと考えました(当たり前ですが、最初は読者がほとんどおらず、1日のPV数も20〜30をずっと推移していて、結構苦しかったなぁ…)。
伝統工芸に関するテーマのブログにしなかったのは、すでに伝統工芸に興味のある人に対してではなく、「まだ、日本のものづくり、伝統工芸と接点がない人たち」と、ニッポン手仕事図鑑(=職人さん)をつなぎたかったからです。
そこから、あれこれと試行錯誤の日々が続き、6年が経ちました。
そして今日、1冊の教科書が手元に届きました。
今日だけ(でもないか…)
— 大牧圭吾|ニッポン手仕事図鑑 編集長 (@by_waterman) February 16, 2021
自慢をさせてください。
自分たちの仕事が、
教科書に載る仕事になりました。
たくさんの方の支えと応援があり、
光栄な機会をいただきました。
(お隣が偉大すぎて…)
これからも一歩一歩、
自分たちの可能性を信じて、
やれることを丁寧に
進めていきたいと思います。 pic.twitter.com/5D0B9k1SFI
自慢話に聞こえてしまったら、ごめんなさい…(でも、書いてしまいますが…)。
そんな小さなところからはじめた自分たちの仕事が、教科書に載る日が来るなんて、まったく想像ができず…。だからこそ、今本気で、そして素直に思うのは、たくさんの方々の支えと応援があったからこそ、素晴らしい機会をいただけたということ。メンバーも頑張ったし、自分も(たぶん)頑張った。
過去のブログにも書いたことがありますが、日本のものづくり、伝統工芸の業界は今、非常に厳しい状況です。でも、やれることはまだまだあると思っていますし、可能性も未来もあると手応えも感じています。
大きなことはできないので、これからも一歩一歩、今できることを丁寧に、そして地道に、推し進めていきたいと思いますので、今後もニッポン手仕事図鑑をよろしくお願いします! 皆さんもひとりの“伝え手”として、地域に素晴らしい“作り手”がいたら、どんどん発信してもらえると嬉しいです。
全国の中学2年生に、この想いが届きますように…。