自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

自分のプロジェクトを、「100%失敗“させる”」方法(のひとつ)

僕はこれまで、異なる企業でさまざまな「プロジェクト(=事業)」を立ち上げてきました。
「成功」と呼んでもいいかな? と言えるものもあれば、当然「失敗」としか言えないものもあったりするわけですが、その中で難しいなぁと感じているのは、成功したプロジェクトの「成功の要因」はぼんやりと見えてはいるものの、「これだ! これをやったからだ!」とはハッキリと言えないこと…。なので、僕はいつも「今やれることを、地道に、丁寧に」という表現が多かったりするのです。

 

あの名将 野村克也さんも「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と語られていましたが、まさに不思議の勝ちはたびたび訪れるのですが、野村さんの言葉にもあるように「負けに不思議の負けなし」も、本当にそのとおりだと感じることが多かったりします。

 

たとえば、僕は「自分のプロジェクトを、100%失敗“させる”方法は?」と聞かれたら、自信を持って、いくつかの答えを出すことができます。
そのひとつを例に挙げると、「自分(たち)の失敗を避けることを、“最優先”に考えるプロジェクトは、失敗する」というもの。

 

プロジェクトのリーダーやメンバーがこの視点でプロジェクトを推し進めるプロジェクトは、ほぼ例外なく失敗しています。なぜなら、目を向けるべきポイントや選択、判断(=行動)のすべてを間違えるから。思考も行動も、裏目裏目に出るわけです。

 

試しに、自分が推し進めているプロジェクトで何かを選択しないといけないとき、「とにかく自分たちが失敗しないための選択肢は?」という問いと、「一番喜んでもらいたい“あの人(=業者でもいいし、サービスを受けてくれる消費者でもOK)”が一番喜ぶ選択肢は?」というふたつの問いを用意して、考えてみてください。

 

もちろん、答えが同じになることもゼロではありませんが、多くの場合、失敗を避けることを最優先に考えた答えと、喜ばせたいあの人に、とにかく喜んでもらうための答えは異なるはずです。もちろん、喜ぶほうを選択したからと言って、必ずしもうまくいくわけではありませんが、失敗を避けることを最優先に出した答えを選んだとき、そのプロジェクトはうまくいかない(注:失敗を避けることを考えてはいけないというわけではなく、失敗を避けることを“最優先”に答えを出してはいけないということです)。

 

そう、主語は自分たちでなく、自分たち以外の“誰か”なのです。そして、自分たちの失敗を避けることよりも、誰に喜んでもらいたいかを考えるのです。