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最強だった僕らのチームの「唯一の弱点」〜リーダーが部下から“奪ってはいけない”もの〜

自慢話で恐縮ですが…。
僕は小学校の頃から野球をやっていて、それなりに結果を出して、それなりに注目される選手でした(それなりに、のレベルですが…)。

 

進学した神奈川県鎌倉市の中学校には近隣の6つの少年野球チーム(=3つの小学校)から選手たちが進学し、それぞれのチームのレベルがそこそこ高かったので、僕らの中学校は鎌倉市で圧倒的な強さを誇っていました。そして一応、そこでも僕はレギュラーになりました(これ、一応前置きです)。

 

最後の大会も全国大会を目指していましたが、残念ながら神奈川県大会の準決勝で敗退…。あと一歩のところで涙を飲みましたが、実は僕らはそこではじめて負けたのではなく、鎌倉市の大会でも、準決勝で“1度、負けている”のです。3位決定戦で勝ち、そのあとの湘南(地区の)大会を勝ち進み、結果的に県大会のベスト4まで進むのですが、でも1度、負けている。

 

では、なぜ負けてしまったのか?
もちろん、負けた要因はいろいろとあるのですが、そのうちの大きな要因のひとつが「控えのメンバーが、場馴れしていなかったから」でした。

 

実は鎌倉市の大会の初戦か2回戦で、サードを守っていた3番バッターのメンバーが骨折をしてしまいました。
そのあとから、僕らのチーム弱さが露呈しました。

 

冒頭でも書いたように、僕らのチームには他の中学校に進学していたらレギュラーになっていたレベルの選手も多かったのですが、でもレギュラーがほぼ固定されていた。だから、試合に出場するのはいつも同じ9人。もちろん、1日に2試合やることもあったのですが、レギュラーの9人を除いたメンバー“だけ”で試合をしていたので、ストレートな書き方をすると、1軍と2軍のような分かれ方になってしまい、1軍の試合に場馴れしていたのが、レギュラーの9人だけだったのです。

 

だから、3番バッターがケガをした穴を埋めるために、ポジションや打順を変えながら、新しい9人目となる選手を何人か起用しながら試合をしていたのですが、どうしてもところどころで、場馴れしていない部分が露呈していた。レギュラーの僕から見ていても、完全に経験不足による“怯え”のようなものがあった。それが完全に、僕らの弱点でした(タイトルにはインパクト重視で「唯一の」と書きましたが、いくつも弱点はありました…)

 

で、何を書きたかったかというと、本番を経験すること、「場馴れすること」はとても大事だということ。本番の勘は、やっぱりある。正直、仕事の大事なシーンで僕が表に立ち続けるということは、言い換えると、部下の場馴れする機会を奪うことでもある。今日、そんなことをふと思いました。

 

場馴れする機会を奪わない。でも、勝たないといけない…。当時の僕らの監督も、いろいろと悩んでいたんだろうな、と、そんなことも思ったり…。