自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

20代の頃の僕が、コピーライターの師匠に言われて、何よりも心にグサッと刺さった言葉

「企画書は、ラブレターである」

 

先日『ラジオ版「自分の仕事は、自分でつくる」』にご出演いただいた阿部広太郎さんも著書の中で書かれていましたし、僕のコピーライターの師匠も、同じことを20代頃の僕にこう教えてくれました。さらに書くと、文章だけでなく、映像をつくる人、企画を考える人など、「伝えること」をお仕事にしている人たちは皆さん、同じようなことをおっしゃっています。

 

そう、不特定多数に届けるときこそ、「ひとりの人に、ラブレターを書くように」。

 

だから僕自身も、企画書を書くときだけでなく、大学の授業で多くの学生さんに言葉を届けるときには、まずは「ひとりの人に向けて」を意識するようにしています。これは「ペルソナを設定してみよう!」というような話でなく、もし、目の前にいる自分の大切な人に同じことを「伝え」「届ける」としたら、その伝え方をするか? と、真剣に自分自身に問い続けるということです。

 

「大牧くんは、愛が足りないね」

 

20代の頃の僕が、コピーライターの師匠に言われて、何よりも心にグサッと刺さった言葉です。
キャッチコピーを書くときだけでなく、企画書を書くとき、ちょっとした資料を作成するとき、メールを送るとき、メモを残すとき…それらひとつひとつに愛が足りないと言われ続けました。

 

当時は「もう! うるせーなぁ…細けぇよ…」と心の中で毒づいていましたが、今振り返ってみると、これほど大事なことはないな、と。そして確かに、当時の僕は(いや、今もまだまだ)愛が足りなかったな、と。

 

今、あなたが書いているそのひとつひとつの言葉、そして企画書やメール、大切な人に“贈る”ときも、同じように書きますか?