自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

「やってみよう!」を促すのでなく、「やれた!」を実感させることが大事

1週間ほど前に『「アイデアを10個出してみて」と課題を出せば、その人が成長できるかどうかがわかる』という記事を書いたとき、その記事を読んでくれた方がコメント(相談)を書いてくれました。なので今日は、その質問に対して、僕なりに答えてみたいと思います(読んでくれているといいのですが…)。

 

質問の内容をざっくり書くと、「今、一緒にミーティングを行うメンバーたちは“自分の気持ちがわからない”、“したいことがわからない”という遠慮がちな方々が多いので、アイデアを出せなかったり、発言が少ない…。『他に意見はないか?』『このまま進めて問題ないのか?』と聞いても、いつも『…はい』と弱々しい返事ばかり…。こういうときは、どうしますか?」という内容でした。

 

まず大前提として見極めないといけないのが、「アイデア(=自分の考え)が出せないのか?」それとも「アイデア(=自分の考え)は頭の中にあるのに、発言ができないのか?」ということ。ここはとても大事。

 

もし出せていないのであれば、アイデアや自分の考えが出しやすい課題(=テーマ)を設定してあげて、寄り添いながら、答えを出す練習を繰り返していくしかありません。子どもと一緒にドリルをやっていくような感じで、答えは出さず、ヒントを与えながら自力で答えを出せるまで粘り強く寄り添う。自分で答えを出すという経験を、繰り返しさせてあげるしかないと思います。

 

ここで注意しなければならないのは、“答え合わせができない(0点か100点かしかない算数のような問題ではない)課題”であること。
たとえば、自分たちのオフィスやお店に来た人は、入り口でこんなことで困ることが多い。それを少しでも助けてあげるアイデアを出そう。そんな感じです。ここで出す答えには正解も間違いもありません。だから、褒めてあげることができるし、アイデアをよりよくブラッシュアップすることができる。これが大事なのです。

 

それを繰り返していくことで、アイデアはこうやって考えて、出していくのか! と、肌感覚で手応えを感じられるようになっていきます。改めて書くまでもなく、褒めてあげることは大事です。

 

次に「アイデアや自分の考えはあるのに、発言ができない人」に対して。
「自分のアイデアや考えなんて、否定される可能性が高い」と、自己評価していることが多いので、必ず具現化することを前提に(もちろん、本人には言わず…)アイデアを出してもらい、実際に形にしてあげる。さらに書くと、自分のアイデアを“誰かと一緒に”具現化していく経験をさせてあげることで、アイデアを出す価値(=喜び)をより強く実感していきます。この繰り返しこそが、アイデアを出せる自分をつくる方法ではないかと僕は考えています。

 

まとめると、「形にする」ことが大事だということです。頭の中でアイデアを形にできないなら、アイデアが形になるまで粘り強く伴走する。頭の中にアイデアはあるのに発言できないなら、発言したアイデアを具現化してあげることで、自分のアイデアには価値があった! と実感させる。「やってみよう!」を促すのでなく、「やれた!」を実感させることが大事だと思うのです。