昨年の年末からずっと、自主提案やコンペを問わず、毎週毎週、企画提案をひたすらに繰り返している日々を送っています。
そんな企画提案をしている中で、僕がメンバーや大学生たちに繰り返し伝えていることを、今日はひとつ書いてみたいと思います。
「人は比較対象がないと、意思決定ができない」
たとえば、絶対に通したいアイデア(企画)があるとします。
でも、その“本命案”をひとつだけ提案しても、企画を提案された人(や企業)は意思決定ができない。そう、「もっといい企画があるんじゃないか? もっと考えたほうがいいんじゃないか?」と、迷ってしまうのです。買い物をするときのことを思い出してみてほしいのですが、皆さんも“いくつかの選択肢”があるからこそ、「これにしよう!」と決めることができていると思うのです。
だから、僕は「3つ」の企画、アイデアを提案することを基本形としています(状況にもよりますが…)。
大本命案の「◎印の企画」と、対抗馬案としての「◯印の企画」。そして、これが実はかなり重要なのですが、◎または◯の案に意思決定してもらうための「△印の企画」を考えます。たとえば、1万円の商品と7000円の商品のどちらかで決めてほしい場合、「もっと安い商品があるのでは…」と決められない人がいるので、あえて5000円の商品を見せて、「5000円まで価格を落とすと、このレベルの品質になりますよ」と認識してもらって、1万円か7000円のどちらかで決めてもらう…そんなイメージです。
「人は比較対象がないと、意思決定ができない」ということと、意思決定をしてもらうための「△印の企画」の重要さを意識しておくと、あなたの企画やアイデアは、もっと通りやすくなります。