「自分で企画を考えて、具現化できるようになりたい」
「キャッチコピーが上手く書けるようになりたい」
そんな願望を口にする人に、僕が口酸っぱく言うのは、「まずは10本、企画書を書いてみて」「まずは100本、コピーを書いてみて」ということ。ただ、ストレートに書くと、9割の人がやらない。企画書を書くための指南書を10冊読むよりも、10本書いてしまったほうが圧倒的にスキルアップにつながるのに…やらない。そんなものです。
なぜ、やらないのか?
おそらく、「せっかく書いても、ボツになる」ことがわかっているから、やる気が起きないのだと思います。でも、ここで覚えておいてもらいたいのは、ボツの数だけ成長ができるし、ボツの数だけクリエイターとしての寿命も伸びていくということです。
この企画が、あるいはそのキャッチコピーが、どのレベルまで評価されたか。全然ダメだったか、「おしい!」と言われるところまで行っていたか、ボツの数だけわかるようになる。
誰に喜ばれて、誰に喜ばれなかったか、ボツの数だけわかるようになる。
こういう案件の場合は、どういう流れで、どういうロジックで考えていけばいいのか、ボツの数だけわかるようになる。
そう、ボツの数だけ、いろいろと肌感覚でわかるようになる。
肌感覚でいろいろとわかるようになってくると、どこまで詰めればいいかがわかるので、アウトプットのクオリティが上がるのはもちろん、「よし、これでOK!」というラインがわかるので、無駄にダラダラと考えることもなくなり、時間が効率的に使えるようになります。
「仕事ができる」と言われる人は、そのラインがはっきりと見えている。なぜ、見えるのか? そう、ボツの数が、多いからです。