まずはひとつ、質問です。
誰かに「この本、読んでみたらいいよ!」とオススメされた本を、あなたは積極的に読む派ですか? それとも、たまに読む派でしょうか? あるいは、まったく読まない派?
僕は、「積極的に読む派」です。
なぜなら、自分が選ぶ本を、“あまり信用していないから”でもあります。これは、猛烈に本を読みまくっていた20代の頃から変わりません。
なぜ、自分が選ぶ本を信用していないか?
正確に書くと、自分が読みたい! と思って選ぶ本は、自分が「その考え方、すごくよくわかる!」「共感できるわ~」という本で、“すでに自分が学んできたから”こそ、よくわかる! と頷けて、共感できる! と首を縦に触れるわけです。言い換えると、その本からは「新しいことを学んでいない」とも言えると考えているからです。
僕は強く意識をしていないと、すでに学んでいて、理解できて、共感できる本=自分が気持ちよく読める本を選びがち…。だから、「今の君は、この本に書いてあることを学ぶといいよ!」と、人からオススメされた本を読むようにしているのです。そこには、理解できないこと、違和感を感じることも多々ありますが、でもそこにこそ、深く思考する時間が生まれ、新しい学びがあり、気付きもある。
共感できる本を読む価値がないというわけではありませんが、自分の考え、価値観と合わない本だからこそ、学べることがある。人から「この本、読んでみたらいいよ!」とオススメされた本は、だからとても価値があるのです。