自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

我が社の「スーパールーキー」の話をしよう

今年の10月、僕が所属している会社に、24歳の男の子が入社しました。
本人の数年後の夢の実現するために、正社員でもなく、インターンとも違った働き方で頑張ってくれています。そして、おそらく来年の今頃には、早くもその夢を実現するべく、今までの僕らの会社では考えられなかったような働き方を、彼は実践してくれることになりそうです。

 

僕の所属している会社には、一生懸命かつ真面目で、優秀なスタッフが多いのですが、その中でも彼は「別格」な存在です。
まだ24歳ですが、考える能力、コミュニケーション力、行動力が素晴らしい。たまたま人づてに聞いたニッポン手仕事図鑑に共感をして、面接を受けに来てくれたのですが、“採用するつもりがほとんどなかった”のに、最初の10分で採用を決めたくらいです。事実、入社して3ヶ月、彼は短期間で成長をしましたし、これからもきっと、他の同世代を圧倒するスピードで伸びていくと確信できます。この先どうなるかわかりませんが、僕は30歳になったときの彼に、早く会ってみたいとさえ思っています。

 

では、彼はなぜ、そこまで短期間で成長できるのか?

 

「ゲスト(お客様)感覚」がないのです。
年齢も若く、入社して間もないと、どうしても誰かが指示を出してくれる、誰かが教えてくれる、誰かが誘ってくれると、とにかく誰かが何かをしてくれることを“待つ”姿勢になる。まさに、ゲスト感覚になりがち。

 

でも彼は、いくつかのコミュニティに所属していますが、どのコミュニティに参加をしても、ゲスト感覚がない。誰かが指示を出してくれたり、教えてくれたりする前に、自分で考えて動き、誰かが声をかける前に、自分から声をかける。ニッポン手仕事図鑑という自社の事業でも、社員がゲスト感覚になってしまうことは多々ありますが、彼にはもう、あまりその感覚がない。自分で大学生との合宿を企画したり、自分でサテライトオフィスの構想を練ったり…。そう、少しでも「面白くしてやろう」と企むあたりも、彼の素晴らしいところです。

 

しかも、僕以外の人生の先輩たちの意見にも素直に耳を傾けることができ、すぐに吸収して、それを即実践する。そんな男が、成長しないわけはない。そう、末恐ろしい男なのです。

 

周囲に目を向けてみると、「成長が実感できない…」「伸び悩んでいる…」という声を、20代だけでなく、30代、40代の人からもそんな声が聞こえてきます。もしかすると、その原因は「ゲスト感覚」にあるのかもしれません。「ゲスト感覚」を持っているのなら、今すぐに捨てましょう。