ちきりんさんの「Chikirinの日記」の最新の記事、『モノが捨てられないのは心の問題』が面白かったです。
その中に、こんな一説がありました。
捨てられないもの、どんどん増えていくものの代表格が(私の場合)洋服です。たいしておしゃれでもないのに、なんで服がこんなに捨てられないのか。まだ考え中なのですが、おそらく私はファッションセンスに自信がないんだと思います。だから服の数に頼ろうとするんですよね。イザ何かのときに着ていく服がなかったらどうしよう!そう思うから(その不安から)大量の服を手放せないんだと思います。
この部分を読んだとき、ちきりんさんの記事の本題とは外れてしまうのですが、ふと昔、ある人にいただいたアドバイスを思い出しました。
それは「自分の考え方に自信がないことを、知識の量で逃げようとするな!」。
たとえば、こういうことです。
僕がニッポン手仕事図鑑をはじめたとき、伝統工芸に関する自分自身の考え方に自信がありませんでした。だから、ひたすらに知識を詰め込もうとした。誰かと話すときに、自分の考えに自信がないから、知識の量に頼ろうとしていたからです。
アドバイスをくれた人はこういうとき、知識も当然大事だけど、知識量に“逃げず”に、自分の考えを持つこと、自分の考えを話せるようにならないとダメだ、と言ってくれていたわけです。そうしないと、信頼関係が生まれるコミュニケーションはできない、と。
今は、ニッポン手仕事図鑑を3年やって、伝統工芸という分野に関する自分なりの考えを持っています。だからこそ、無理に知識を詰め込もうとはしません。もちろん、現地に足を運んだり、人に話を聞いたりしながら、勉強はしています。
というわけで、まとめです。
たまにでいいので、自分が知識に頼ってしまっていることは何か? もっと書くと、知識に自信があることは何か? を振り返ってみる。実はそこに、自分の「自信のなさ」が隠れているのかもしれません。